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2010年06月24日

古文の受験勉強 その7

さて、最後の「鬼はや一口」。


まず「鬼」。

これは活用のない自立語で、主語になれる。

すなわち名詞


次の「はや」はちょっと飛ばして、

「一口」。

これも活用のない自立語で、主語になれる。

すなわち名詞。


で、「はや」。

これも活用のない自立語。

だけど、主語にはなれないね。


活用のない自立語で主語になれないのは、

A 副 詞 ←連用修飾語になる

B 連体詞←連体修飾語になる

C 接続詞←接続語になる

D 感動詞←独立語になる


では問題となっている「はや」は何か。

「鬼はや一口」の後を見てみると、「に食ひてけり」と続いている。

その6 でも書いたが、「思い続けていたところ、鬼ははやくも一口に食ってしまった」と訳せる。

「はやくも」と訳せることから、CとDの可能性はない。

Aの副詞かBの連体詞か。


ここで、はやくも→なんなのか(「はやくも」が何にかかるのか)を考えてみる。
はやくも→一口 なのか

はやくも→食う なのか

正解は

「はやくも→食う」だね。


「食う」は動詞、すなわち用言だ。

だから、「はや」は用言にかかっている(=連用修飾をしている)ということになる。

つまり、副詞ってこと。


書き込むと、こう。

ちなみに作業時間短縮のため、名詞は省略するようにね。      ぽん!〜国語の勉強法あれこれ〜


おまけ

連用修飾の「用」=用言の「用」=活用  すなわち動詞・形容詞・形容動詞のこと

連体修飾の「体」=体言の「体」=実体  すなわち名詞のこと


「体言を修飾するのが連体詞っていうなら、

用言を修飾するのは連用詞って呼べばいいのに」

と思ったキミ!

すばらしすぎる発想です。


実は、連体詞は連体修飾しかしないんだけど、

副詞は連用修飾だけでなく、他の副詞とか体言も修飾することがあるんだ。

たとえば「もっとはやく」とか「やや上」とかね。

だから「連用詞」とは呼べないわけなんだ。

posted by みちこ at 08:36| Comment(0) | 古文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月22日

古文の受験勉強 その6

さて、次は「ゐたりけるに」の「に」。

                           ぽん!〜国語の勉強法あれこれ〜

『ははん、「いたときに」って訳になるから、格助詞だな』

                           
                           ぽん!〜国語の勉強法あれこれ〜

そう考えたキミ!

なかなかだね。


でも残念!

違うんだ。


「に」の後ろを見てみると、「鬼はや一口(に食ひてけり)」と続く。

考えられるのは、格助詞か接続助詞。

A 格助詞なら、

「思い続けていたときに、鬼ははやくも一口(に食ってしまった)」
B 接続助詞なら、

「思い続けていたところ、鬼ははやくも一口(に食ってしまった)」


格助詞と接続助詞の「に」の識別方法は、

上に名詞を補わなければ訳せない→格助詞

上に名詞を補わない方が自然な訳→接続助詞


ここでは、Bの接続助詞で自然な形に訳せるので接続助詞ということになる。
間違えたところは、右のように、       ぽん!〜国語の勉強法あれこれ〜
消しゴムは使わずに、できれば赤ペンで修正しておこう。


おまけのアドバイス。

格助詞・接続助詞の「を・に・の・は・が」は、

体言・体言に準ずる語に接続する。

だから、「を・に・の・は・が」とあったら

その上の語についてはまず、連体形を疑うようにしよう。

必ずとはいえないけど、「を・に・の・は・が」の上は、

連体形の場合がほとんどなんだ。

ここでも、「に」の上は、過去の助動詞「けり」の連体形になっているでしょ。

posted by みちこ at 00:05| Comment(0) | 古文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月20日

古文の受験勉強 その5

さて。

「明けなんと思ひつつ」が終わったので、次は「ゐたりけるに」の品詞分解。
                                 ぽん!〜国語の勉強法あれこれ〜
一番上の「ゐ」は、古文の文法の歌 その1  に出てきた

「ひ・い・き・に・み・ゐル、かへりみる」の「ゐ」ルだ。

だから、上一段活用動詞。


ゐは「わゐうゑを」の「ゐ」なので、ワ行。


問題なのは活用形。

上一段動詞は、「イ・イ・イル・イル・イレ・イヨ」と活用する。

ということは、「ゐ」は未然形と連用形の二つの可能性がある。

そこで、下を見てみる。

下にあるのは「たり」。


「たり」は次の可能性がある。


A 完了・存続の助動詞「たり」

   →連用形に接続

B 断定の助動詞「たり」

   →体言に接続

C タリ活用形用動詞の活用語尾

   →上の語が音読みの漢語で、主語にならない

 

今回、「たり」は体言や、音読みの漢語ではなく、

「ゐ」という上一段活用動詞にくっついている。

したがって、この「たり」は、Aの完了・存続の助動詞。

完了・存続の助動詞「たり」は、

古文の文法の歌 その2  から連用形接続ということがわかる。

だから「ゐ」はワ行上一段活用動詞連用形


で、この「たり」だけど、完了か存続かわかる?


その判断は文脈でするしかない。

完了なら「〜た」「〜しまう」「〜てしまった」

存続なら「〜ている」「〜てある」


ここでの「たり」は単独ではなく、「たりける」という形で登場している。

この「ける」は、どう考えても過去の助動詞「けり」の連体形。

「たり」は、過去の助動詞にくっついて出てきているんだ。

訳すと、「思い続けていた」とするのが自然。

したがって、完了の「たり」ということになる。


さて。

過去の助動詞「けり」は、

古文の文法の歌 その2  から連用形接続。

だから「たり」は、完了の助動詞「たり」の連用形

ついでに「ける」は、過去の助動詞「けり」の連体形

                    
書き込むと、こんな感じ。               ぽん!〜国語の勉強法あれこれ〜

 

posted by みちこ at 00:33| Comment(0) | 古文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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