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2010年06月17日

古文の受験勉強 その3

それではいよいよ、古典作品の読み込みをやってみよう。


ここでは前回、例として出した文法全解伊勢物語

(「ぽん!のおすすめ学習アイテム 」で紹介)の芥川(6段)の

「(はや夜も)明けなんと思ひつつゐたりけるに、

 鬼はや一口(に食ひてけり。)」

のところでやってみることにするね。


まず、いらない紙(チラシの裏とか)を用意。

そして、右上に「明けなんと思ひつつ」と書く。


こんな感じ。                   ぽん!〜国語の勉強法あれこれ〜


で、「明」とは何か考える。


「明」は終止形にすると「明」。

行で活用していることがわかる。

そして、打ち消しの助動詞「ず」をつけると

「明け(ーエ)ず」というように、の音にくっつく。

だから、下二段活用動詞。

つまり、カ行下二段動詞ってこと。

※「明か(ーア)ず」だと思って、四段活用と勘違いしやすいので注意。

 「開く」「空く」の場合、四段と下二段と2つのパターンがあるんだけど、

 「明く」は下二段のみ。

 辞書で確認して、蛍光ペンで印をつけておこう。


次に何活用か。

下についている語は、「なん(=なむ)」だ。

「なむ」には次の4つの可能性がある。


A ナ変動詞(死ぬ・往ぬ)の未然形活用語尾+推量の助動詞

  →「死なむ」「往なむ」の形のみ


B 係助詞(体言、活用する語の連体形、副詞・助詞などにつく)

  →強調なので、取り除いても文章が変わらない


C 終助詞(活用する語の未然形につく)

  →他への希望を表す(〜してほしい)


D 完了の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」

  →推量の強調(きっと〜だろう・しよう)


「なむ」は基本的に、何に接続しているかで判断できる。

でも、CとDの見分けについては厄介な場合がある。

Cは活用する語の未然形につき、

Dは完了の助動詞「ぬ」が連用形接続の助動詞ゆえ連用形につくんだけど、

未然形と連用形が同じ形の場合、前後の文脈から希望か推量か考えた上で、

判断しなければいけないんだ。


さて、今回はどうか。

まず「明けなむ」なので、ナ変動詞という可能性はゼロ。

選択肢Aが消える。

次にBの係助詞だけど、取り除くと「明け」となり、

意味がわからなくなるのでこれも消える。

Cの希望かDの強調か。


上の方で、「明け」は下二段動詞と判断したけど、

下二段動詞の未然形と連用形はあいにく同形。

文脈判断するしかない。


それじゃあ、前後を含めてみてみよう。

「はや夜も明けなんと思ひ」とある。

Cの希望なら、「はやく夜が明けてほしい」

Dの強調なら、「はやく夜がきっと明けるだろう」


どっちがいいと思う?

posted by みちこ at 10:41| Comment(0) | 古文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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